成年後見制度とは？後見制度の種類と役割

■成年後見人制度とは
認知症などの精神上の障害によって判断能力を欠く成人の方が不利益を被ってしまうことがないように、財産の管理や法律行為を代わりに行う者を成年後見人と言います。
成年後見人には包括的な財産の管理権があり、本人の利益のためであれば財産の売却などの処分をすることも可能です。
また、成年後見人には取消権があります。成年後見人は成年被後見人が行った日用品の購入その他の日常生活に関する行為以外の行為を取り消すことが可能です。

反対に、成年被後見人が行った行為の追認を行うこともできます。
成年後見人には、代理権があり、財産の管理とそれに関する法律行為について被後見人を代理します。
このような成年後見人を選任等できる制度を成年後見制度といいます。

■成年後見人制度の種類と役割
成年後見制度には法定後見と任意後見の2つがあります。

・法定後見
法定後見は、本人の判断能力が低下した後に家庭裁判所に申し立てをすることによって開始するものになります。

・任意後見
任意後見は、本人の判断能力が低下する前に後見契約を締結し、判断能力が低下した場合に後見が開始されるという制度です。
法定後見と異なって本人が判断能力低下前に後見人を指定しておくことができますから、自分の信頼する者を後見人とすることが可能です。
任意後見の場合は、本人の判断能力低下後に、任意後見監督人の選任が必須となります。
任意後見人は、いつでも任意後見人から報告を求めたり任意後見人の事務や本人の財産の状況を調査することができます。

弁護士法人しんらい法律事務所では、港区、目黒区、世田谷区、品川区を中心に、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県にて、相続、不動産トラブル、離婚、債務整理など、様々な法律問題について幅広くご相談を受け付けております。

初回相談は30分無料にてお受けしておりますので、何かお困りのことがございましたらお気軽に当事務所までご相談ください。